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社会

学校基本調査 — 児童生徒数と教育の現状

最終更新: 2026年3月17日

文部科学省「令和7年度 学校基本調査」をもとに、学校種別の在学者数・教員数の推移と少子化が教育に及ぼす影響を解説します。

文部科学省「令和7年度 学校基本統計(学校基本調査の結果)」(2025年12月26日確定値公表)をもとに、日本の学校教育の現状を要約します。学校基本調査は昭和23年度から毎年実施されており、各年5月1日時点の学校数・在学者数・教員数などを調査しています。

目次

要点

  • 小学校の在学者数は581万2千人(前年度比▲12万9千人)で過去最少を更新
  • 中学校も310万5千人(同▲3万6千人)で過去最少
  • 大学の在学者数は297万2千人(同+2万3千人)で過去最多を更新
  • 高等学校等卒業者の大学・短大進学率は**61.4%**で過去最高
  • 女性管理職の割合が**35.8%**で過去最高を更新

初等中等教育機関の在学者数

少子化の影響で、小学校・中学校の在学者数は減少が続いています。一方、義務教育学校や中等教育学校、特別支援学校は増加傾向にあります。

学校種別 在学者数(人) 前年度比 備考
幼稚園 689,609 ▲68,359 減少傾向
幼保連携型認定こども園 875,976 +17,726 過去最多
小学校 5,812,375 ▲129,358 過去最少
中学校 3,105,297 ▲35,835 過去最少
義務教育学校 86,924 +7,113 過去最多
高等学校 2,873,619 ▲33,302 減少
中等教育学校 34,914 +400 過去最多
特別支援学校 158,910 +3,770 過去最多
専修学校 621,626 +11,751 増加
各種学校 112,109 +4,862 増加

小学校は前年度から約12万9千人の大幅減少となりました。第2次ベビーブーム世代が在学した昭和56年度のピーク(約1,192万5千人)と比べると半分以下の水準です。

高等教育機関の在学者数

大学の在学者数は増加が続き、過去最多を更新しています。学部の女子学生比率も過去最高です。

学校種別 在学者数(人) 前年度比 備考
大学全体 2,972,412 +22,617 過去最多
— 学部 2,645,837 +17,527 過去最多
— 大学院 277,132 +5,493 過去最多
短期大学 71,196 ▲7,099 減少
高等専門学校 56,277 ▲65 ほぼ横ばい
専門学校 569,107 +10,852 増加

大学学部の女子学生は122万人(前年度比+1万5千人)で過去最多です。学部学生に占める女子の割合は46.1%(同+0.2ポイント)で過去最高を記録しました。

高等学校等卒業者の進路

令和7年3月の高等学校等卒業者の進路状況です。大学・短大への進学率は過去最高となりました。

進路 人数 割合 前年度比
大学・短大進学 586,639 61.4% +0.7pt
— うち大学(学部) 557,170 58.3% +1.1pt
— うち短大(本科) 24,657 2.6% ▲0.4pt
専門学校進学 137,876 14.4% ▲0.7pt
就職 131,522 13.8% ▲0.2pt(過去最低

18歳人口に対する大学(学部)進学率(過年度卒を含む)は58.6%で、前年度と同水準です。高等教育機関全体への進学率は85.4%(同▲1.1pt)となっています。

大学卒業者の進路

令和7年3月の大学(学部)卒業者は58万4,304人で、就職率は77.0%に上昇しました。

進路 人数 割合 前年度比
大学院等進学 74,329 12.7% +0.1pt
就職 449,638 77.0% +0.5pt
その他(進学・就職準備等) 42,120 7.2% ▲0.5pt

教員の状況

教員全体に占める女性の割合は、複数の学校種別で過去最高を更新しました。

学校種別 教員数(本務者) うち女性 女性比率 前年度比
小学校 424,894 266,261 62.7% +0.1pt
中学校 247,305 111,273 45.0% +0.2pt(過去最高
高等学校 221,713 75,644 34.1% +0.3pt(過去最高
特別支援学校 89,842 56,590 63.0% +0.1pt(過去最高
大学 192,823 54,421 28.2% +0.4pt(過去最高

女性管理職(校長・副校長・教頭等)の割合は全体で35.8%(前年度比+1.1pt)となり、過去最高を記録しています。

解説

少子化と初等中等教育

小学校の在学者数は12万9千人減と大幅な減少が続いています。第2次ベビーブーム世代のピーク(昭和56年度の約1,193万人)から40年余りで半分以下に縮小しました。少子化に伴い学校数も減少しており、小学校は前年度から215校減の18,607校となっています。

一方、義務教育学校(小中一貫校)は261校(+23校)、中等教育学校は58校と、学校統合や新たな学校形態への移行が進んでいます。特別支援学校の在学者数は15万9千人(+3,770人)と増加が続いており、特別支援教育へのニーズの高まりが見て取れます。

高等教育の拡大

18歳人口が減少する中でも、大学の在学者数は過去最多を更新しました。進学率の上昇が人口減少の影響を上回っている形です。学部の女子学生比率46.1%は過去最高で、高等教育における男女格差は縮小傾向にあります。

短期大学は在学者数の減少が続き(▲7,099人)、4年制大学への移行が一層進んでいます。大学院の在学者数も27万7千人と過去最多で、修士課程・博士課程ともに増加しています。

高卒者の進路変化

高等学校等卒業者の大学・短大進学率は61.4%で過去最高です。この10年間で約8.5ポイント上昇しました。一方、就職率は13.8%で過去最低を更新しています。高等教育への進学が社会の標準になりつつあることを示しています。

女性教員・管理職の増加

教員に占める女性の割合は多くの学校種別で過去最高となりました。中学校45.0%、高等学校34.1%、大学28.2%と、いずれも上昇傾向が続いています。女性管理職の割合も35.8%と過去最高を更新しており、教育分野における女性の活躍が進んでいます。

出典

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