総務省統計局が毎月公表する「人口推計」の最新データを要約します。この記事では、2024年10月1日現在の確定値と2026年2月1日現在の概算値をもとに、日本の人口動態を解説します。
目次
人口推計とは
人口推計は、国勢調査の結果を基準に、毎月の出生・死亡・出入国などの人口変動要因を加味して算出される統計です。総務省統計局が毎月20日頃に公表しており、日本の人口規模と構造を把握するための基礎統計として広く利用されています。
主な指標は以下の通りです。
- 総人口 — 日本に常住するすべての人口(日本人+外国人)
- 日本人人口 — 日本国籍を有する人口
- 年齢3区分別人口 — 年少人口(15歳未満)、生産年齢人口(15〜64歳)、老年人口(65歳以上)
要点
- 2026年2月1日現在の総人口は 1億2,286万人 で、前年同月比 58万人減(▲0.47%)
- 2024年10月1日現在の総人口は 1億2,380万2千人 で、14年連続の減少
- 65歳以上人口の割合(高齢化率)は 29.3% に達し、約3.4人に1人が高齢者
- 75歳以上人口は 2,077万7千人 で、前年比 70万人増(+3.5%)と急増
- 自然減(死亡数−出生数)は 89万人 に拡大し、18年連続の自然減少
総人口の推移
各年10月1日現在の総人口(万人)の推移です。2011年以降、14年連続で減少が続いています。
| 年 | 総人口(万人) | 前年比(万人) | 前年比(%) |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 12,709 | ▲14 | ▲0.11% |
| 2016年 | 12,693 | ▲16 | ▲0.13% |
| 2017年 | 12,671 | ▲23 | ▲0.18% |
| 2018年 | 12,644 | ▲27 | ▲0.21% |
| 2019年 | 12,617 | ▲28 | ▲0.22% |
| 2020年 | 12,615 | ▲2 | ▲0.02% |
| 2021年 | 12,550 | ▲64 | ▲0.51% |
| 2022年 | 12,495 | ▲56 | ▲0.44% |
| 2023年 | 12,435 | ▲60 | ▲0.48% |
| 2024年 | 12,380 | ▲55 | ▲0.44% |
※ 2020年は国勢調査基準年のため、前年比は国勢調査結果に基づく補正値。2021年以降の減少幅拡大は、国勢調査による人口基準の改定を含む
主要数値
最新月次データ(2026年2月1日現在・概算値)
| 指標 | 人口 | 前年同月比 |
|---|---|---|
| 総人口 | 1億2,286万人 | ▲58万人(▲0.47%) |
※ 2026年2月20日公表
年次確定値(2024年10月1日現在)
| 指標 | 人口 | 構成比 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 総人口 | 1億2,380万2千人 | 100.0% | ▲55万人(▲0.44%) |
| 15歳未満 | 1,383万人 | 11.2% | ▲34万3千人 |
| 15〜64歳 | 7,372万8千人 | 59.6% | ▲22万4千人 |
| 65歳以上 | 3,624万3千人 | 29.3% | +1万7千人 |
| うち75歳以上 | 2,077万7千人 | 16.8% | +70万人 |
日本人人口と外国人人口(2024年10月1日現在)
| 区分 | 人口 | 前年比 |
|---|---|---|
| 日本人人口 | 1億2,029万6千人 | ▲89万8千人(▲0.74%) |
| 外国人人口 | 350万6千人 | +34万8千人 |
人口増減の内訳(2023年10月〜2024年9月)
| 区分 | 増減数 |
|---|---|
| 自然増減(出生−死亡) | ▲89万人 |
| 社会増減(入国−出国) | +34万人 |
人口動態の主要指標(2024年・厚生労働省)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 出生数 | 68万6千人(過去最少) |
| 死亡数 | 160万5千人(過去最多) |
| 合計特殊出生率 | 1.15 |
解説
14年連続の人口減少
日本の総人口は2011年から14年連続で減少しています。2024年10月1日現在で1億2,380万2千人となり、ピーク時(2008年の1億2,808万人)から約428万人減少しました。年間の減少幅は拡大傾向にあり、近年は毎年50〜60万人規模で減少しています。
少子化の加速
2024年の出生数は68万6千人で過去最少を更新しました。合計特殊出生率は1.15と、人口置換水準(2.07)を大きく下回っています。15歳未満の年少人口は1,383万人(総人口の11.2%)で、前年から34万3千人減少しました。
高齢化の進行と75歳以上人口の急増
65歳以上の高齢者人口は3,624万3千人で、高齢化率は29.3%に達しています。特に75歳以上人口は2,077万7千人と初めて2,000万人を超え、前年から70万人増加しました。これは団塊の世代(1947〜1949年生まれ)が75歳以上に到達していることが主な要因です。
自然減の拡大と社会増
人口減少の主因は自然減(死亡数が出生数を上回る)です。2024年の自然減は89万人に達し、18年連続の自然減少となっています。一方、社会増減は+34万人と3年連続で社会増加となっており、外国人の入国超過が人口減少の一部を相殺しています。
日本人人口は年間90万人規模で減少
日本人人口に限ると1億2,029万6千人で、前年比89万8千人減(▲0.74%)と、総人口の減少幅を大きく上回っています。13年連続で減少幅が拡大しており、外国人人口の増加がなければ総人口の減少はさらに大きくなっています。
