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観光

訪日外客数の最新動向 — JNTO訪日外客統計

最終更新: 2026年3月16日

日本政府観光局(JNTO)の訪日外客統計をもとに、訪日外客数の推移・国別内訳・最新月次データを要約・解説します。

日本政府観光局(JNTO)が毎月公表する訪日外客統計の最新データを要約します。この記事では、2025年の年間実績と2026年1月の最新推計値をもとに、訪日外客数の動向を解説します。

目次

訪日外客統計とは

訪日外客統計は、日本政府観光局(JNTO)が法務省の出入国管理統計をもとに毎月推計・公表する統計です。日本を訪れた外国人旅行者数を国・地域別に集計しており、観光政策やインバウンド市場の動向を把握するための基礎データとして活用されています。

主な指標は以下の通りです。

  • 訪日外客数 — 日本を訪れた外国人の総数(観光・商用・その他を含む)
  • 国・地域別内訳 — 韓国・中国・台湾・米国など主要市場別の訪日者数
  • 前年同月比 — 前年の同じ月との増減率

要点

  • 2025年の年間訪日外客数は 4,268万人 で、初めて4,000万人を突破し 過去最高 を更新
  • 2019年(コロナ前)の3,188万人と比較して +33.9% と大幅に上回る水準
  • 韓国が 946万人 で国別1位、中国が 910万人 で2位に回復
  • 米国からの訪日客が 331万人 と2019年比ほぼ倍増(+92.3%)
  • 2026年1月の最新推計値は 359.8万人 で、韓国・台湾・豪州が単月過去最高を記録

年間訪日外客数の推移

2015年以降の年間訪日外客数(万人)の推移です。2020〜2021年はコロナ禍で大幅に減少しましたが、2023年以降は急回復し、2025年に過去最高を更新しました。

訪日外客数(万人) 前年比 2019年比
2015年 1,974 +47.1%
2016年 2,404 +21.8%
2017年 2,869 +19.3%
2018年 3,119 +8.7%
2019年 3,188 +2.2% 基準年
2020年 412 ▲87.1% ▲87.1%
2021年 25 ▲93.9% ▲99.2%
2022年 383 +1,432% ▲88.0%
2023年 2,507 +554% ▲21.4%
2024年 3,687 +47.1% +15.6%
2025年 4,268 +15.8% +33.9%

国・地域別の訪日外客数

上位国・地域(2025年 年間)

順位 国・地域 訪日外客数(万人) 前年比 2019年比
1 韓国 946.0 +7.3% +69.4%
2 中国 909.6 +30.3% ▲5.2%
3 台湾 676.3 +11.9% +38.3%
4 米国 330.7 +21.4% +92.3%
5 香港 251.7 ▲6.2%
  • 韓国は2019年比+69.4%と大幅増で、初めて年間900万人を超えた
  • 中国は回復傾向だが、2019年の959万人にはまだ届いていない
  • 米国は2019年比ほぼ倍増し、欧米市場の成長が顕著
  • 豪州が105.8万人で初めて年間100万人を突破(7つ目の100万人市場)

月別推移(2025年)

2025年の月別訪日外客数の推移です。すべての月で300万人を超え、年間を通じて高水準を維持しました。

2025年(万人) 2024年(万人) 前年比
1月 378.2 268.8 +40.8%
2月 325.8 278.8 +16.8%
3月 349.8 308.2 +13.5%
4月 390.9 304.3 +28.5%
5月 369.4 304.0 +21.5%
6月 337.8 314.1 +7.6%
7月 343.7 329.3 +4.4%
8月 342.8 293.3 +16.9%
9月 326.7 287.2 +13.8%
10月 389.7 331.2 +17.6%
11月 351.8 318.7 +10.4%
12月 361.8 349.0 +3.7%

※ 4月(390.9万人)が年間最多。桜シーズンの需要が顕著

最新月次データ(2026年1月推計値)

指標 数値 前年同月比
訪日外客数 359.8万人 ▲4.9%

※ 2026年2月18日公表。韓国が単月で初めて110万人超(117.6万人、前年同月比+21.6%)。台湾・豪州も単月過去最高を更新

解説

4,000万人突破と過去最高の更新

2025年の訪日外客数は4,268万人となり、日本政府が掲げていた目標の4,000万人を初めて達成しました。2019年(3,188万人)と比較して約1,080万人の増加であり、コロナ前水準を大きく上回っています。すべての月で300万人を超える安定的な高水準が続きました。

市場構造の変化

コロナ前の2019年と比較すると、市場構造に大きな変化が見られます。韓国は946万人(2019年比+69.4%)と最大の市場に成長し、米国は331万人(同+92.3%)とほぼ倍増しました。一方、中国は910万人とコロナ前の959万人をまだ下回っており、完全回復には至っていません。東アジア偏重から欧米・豪州市場への多角化が進んでいます。

円安と航空路線の回復

訪日外客数の増加を後押しした要因として、円安による日本旅行の割安感があります。また、国際航空路線の回復・新規就航により、アクセスが改善されたことも寄与しています。豪州が年間100万人を初めて超えるなど、遠距離市場の拡大は航空路線の充実を反映しています。

2026年の動向

2026年1月の訪日外客数は359.8万人で、前年同月比▲4.9%とやや減少しました。ただし、韓国・台湾・豪州は単月過去最高を記録しており、市場ごとに異なる動きを見せています。旧正月の時期のずれ(2025年は1月、2026年は2月)が影響した可能性があります。

出典

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